REPORT調査レポート
2022.02.01
カビは冷蔵保存でも発育可能です。
カビは、低温環境下で発育速度を抑えても、環境温度が上がれば速やかに発育します。
よって、低温管理のみでの長期保管になればリスクが大きくなります。
保管期間の長い食品のカビによる事故を防止するには、加熱※による殺菌、脱酸素剤の使用等を併用して行うことが重要です。
※加熱温度:通常70℃ 10分間
よって、低温管理のみでの長期保管になればリスクが大きくなります。
保管期間の長い食品のカビによる事故を防止するには、加熱※による殺菌、脱酸素剤の使用等を併用して行うことが重要です。
※加熱温度:通常70℃ 10分間
調査目的
カビは、温度によって発育にどのような違いが生じるかを調査しました。
調査方法
■使用菌株(4属)
リゾプス、ぺニシリウム、アスペルギルス、クラドスポリウム
■調整及び確認方法
上記菌株をPDA培地に接種し、室温(25℃)、冷蔵室(10℃)、チルド室(5℃以下)で培養し
2日目、3日目、5日目、7日目、10日目で発育の有無を観察しました。
調査結果
考察
カビは、温度を下げれば発育速度に大きく影響することが確認できました。しかし、発育速度が遅くなるだけでゆっくりと発育する事も分かりました。
また、チルドで発育が見られなかったカビを25℃のふ卵器に移し培養した結果、正常な発育が見られることから、低温化で不活化するのではなく休眠状態になると推測されます。