REPORT調査レポート
2010.11.01
サラダ用生野菜の細菌汚染状況調査
サラダ用生野菜はキレイに見えますが、水耕栽培であっても多くの細菌が付着しています。中には食中毒菌であるセレウス菌が付着している場合もあるので食べる前にしっかりと洗浄(殺菌)する必要があります。
調査目的
近年のヘルシー食品ブームの影響により、多くの種類のサラダ用生野菜が販売されています。通常サラダ用生野菜は加熱処理をせず、簡単な水洗いだけでドレッシング等をかけて食べられます。
市販されているサラダ用生野菜がどの程度細菌に汚染されているかを調査しました。
調査方法
■試 料:市販されているサラダ用野菜 14検体
■検査項目:大腸菌群、一般細菌、黄色ブドウ球菌、セレウス、サルモネラ
調査結果
※大腸菌群の菌数が多くなれば、O157等の病原性大腸菌に汚染されている可能性が高くなります。
※サラダ、生野菜等の未加熱処理のもの検体1gにつき細菌数(生菌数)が1.0×106以下であること。
(弁当、そうざいの衛生規範)
考察
サラダ用生野菜は土壌由来の細菌等が多く付着しており、土壌に接触しない水耕栽培の野菜でも水や種子の汚染が原因で多くの細菌が付着しています。外見で判断せず、生の野菜は多くの細菌が付着しているものとして取り扱う必要があります。