REPORT

2010.01.23

食肉のカンピロバクター汚染状況調査

生の鶏肉はカンピロバクター等の食中毒菌に汚染されている恐れがありますので、取扱いには注意してください。
調理時の他の食材への汚染防止や加熱の徹底に努めましょう。

調査目的

カンピロバクターは家畜や家禽の腸管内に広く分布していて、解体工程で食肉を汚染することが知られており、厚生労働省の食中毒統計でも上位を占めています。そこで、実際に販売されている生の食肉について実態調査を行いました。


調査方法

■調査時期:平成21年12月
■試料:市販又は店内調理される生の食肉
■試験方法
牛肉33検体、豚肉51検体、鶏肉84検体(合計168検体)について、カンピロバクターの検査を行いました。


調査結果


考察

食肉全体のカンピロバクター汚染率は17.9%、そのほとんどが鶏肉であり、鶏肉のカンピロバクター汚染率は34.5%でした。鶏のカンピロバクター保菌率は他の動物に比べて非常に高く、食鳥加工施設の衛生管理が徹底されているにもかかわらず、鶏肉が汚染されている恐れがある以上、食中毒は完全に防ぎきれないので、喫食時や調理加工時には予防策が必要です。

CONTACT

pagetop