ホーム調査レポート水道水の腸炎ビブリオに対する殺菌効果に関する調査

食の安全なるほどレポート
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水道水の腸炎ビブリオに対する殺菌効果に関する調査

水道水で腸炎ビブリオを完全に死滅させるには5分以上の作用時間が必要です。真水(水道水)での洗浄は腸炎ビブリオの完全な殺菌目的ではなく、除菌目的であるという認識が必要です。したがって低温管理や早めに喫食して菌を増やさないようにする事が重要です。

調査目的

腸炎ビブリオは沿岸海水中に生息し、発育には食塩が必要で3%の食塩濃度で最も旺盛に発育します。その反面、食塩を含まない環境では発育することが出来ず、腸炎ビブリオ食中毒予防には真水(水道水)による洗浄が効果的であると言わ れています。そこで、水道水の腸炎ビブリオに対する殺菌効果を調査しました。

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調査方法

・使用菌株 腸炎ビブリオ(ATCC17802)
・試験方法
(1) 腸炎ビブリオを各種の水中に接種し菌数の経時変化を測定。
(2) 腸炎ビブリオを各種水中で所定時間作用させた後アルカリペプトン水で増菌し、生存性を調査。

調査結果

(1)水中における腸炎ビブリオ菌数の経時変化

(CFU/ml)
水の種類 10秒後 30秒後 1分後 3分後 5分後 10分後
水道水 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満
純水 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満 10未満
生理食塩水 1.3×104 1.4×104 1.3×104 1.4×104 1.3×104 1.4×104

(2)水中における腸炎ビブリオの生存性

水の種類 10秒後 30秒後 1分後 3分後 5分後 10分後
水道水
純水
生理食塩水

考察

腸炎ビブリオはミネラル成分を含まない純水中では直ちに死滅しますが、水道水中では3分後でも細胞が損傷した状態で生存しています。したがって水道水による洗浄程度の時間では完全に死滅せず、条件が整えば損傷状態から回復し増殖を開始する可能性があります。

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