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大手百貨店や大手スーパー等で販売されている造りについて、魚種(マグロ、タイ)による細菌数の違いと食中毒菌の有無を調査しました。 |
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調査期間: |
平成28年4月27日 午前中 |
検体: |
市販されている造りのマグロ16検体とタイ16検体 |
検査項目: |
大腸菌群、一般細菌、黄色ブドウ球菌、腸炎ビブリオ |
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マグロよりタイの方が大腸菌群、一般細菌の菌数が多い傾向になりました。
大腸菌群では1.0×104cfu/g以上の検体がマグロ1検体、タイ3検体でした。
また、一般細菌では、1.0×104cfu/g以上の検体がマグロ7検体、タイ13検体でした。
黄色ブドウ球菌は32検体中1検体陽性(マグロ)で、腸炎ビブリオは全検体で陰性でした。 |
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大腸菌群 |
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一般細菌 |
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検体数 |
菌数(cfu/g) |
マグロ |
タイ |
10以上102未満 |
8 |
1 |
102以上103未満 |
5 |
7 |
103以上104未満 |
2 |
5 |
104以上 |
1 |
3 |

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検体数 |
菌数(cfu/g) |
マグロ |
タイ |
102以上103未満 |
3 |
0 |
103以上104未満 |
6 |
3 |
104以上105未満 |
5 |
11 |
105以上 |
2 |
2 |

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上記結果より、マグロよりタイの方が大腸菌群、一般細菌とも多い傾向がありました。 魚売り場の厨房内では、マグロはブロック(柵)から造りに加工される事が多いのに比べて、タイはウロコ除去や皮ひき、三枚卸し等の調理工程を経て造りに加工されるため、調理器具等を介して細菌に汚染される機会が多いことが原因として考えられます。 |
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