ホーム調査レポート紫外線包丁保管庫の殺菌効果について

食の安全なるほどレポート
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紫外線包丁保管庫の殺菌効果について

包丁保管庫に収納するだけで、殺菌が出来るわけではありません。

調査目的

紫外線による殺菌力を利用した殺菌灯付き保管庫で包丁やまな板を保管している食品製造施設は多くありますが、しばしば正しく使用されていないケースがあります。
そこで、包丁保管庫での殺菌効果の検証調査を行いました。

img

調査方法

使用菌株: 大腸菌(グラム陰性菌)黄色ブドウ球菌(グラム陽性菌)枯草菌(芽胞形成菌)
試験方法: 試験液を標準寒天培地に0.1ml接種し、コンラージで塗り広げた。
殺菌灯付き包丁保管庫の底部に所定時間静置した後取り出し、35℃、48時間培養後生残菌数を計測した。比較として、シャーレの上に紙を敷き紫外線が照射されない状態で保管庫底部に2時間静置し、同様に調査した。

調査結果


(cfu/シャーレ)
菌種 条件 処理前 UV照射時間
10秒間 30秒間 1分間 5分間 10分間 30分間 2時間
大腸菌 照射場所 7.8×103 5.4×103 9.3×101 4.0×100 2.0×100 0 0 0
影の場所 測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
6.8×103
黄色
ブドウ
球菌
照射場所 2.4×104 1.5×104 1.3×102 1.2×101 4.0×100 0 0 0
影の場所 測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
2.8×104
枯草菌 照射場所 4.2×103 3.3×103 2.4×103 1.1×103 2.3×102 6.1×101 0 0
影の場所 測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
測定
せず
4.5×103

img

考察

包丁保管庫の紫外線殺菌灯は、一定の条件を満たせば強力な殺菌効果があることを確認できました。
その条件とは、(1)殺菌したい面が汚れがついていないこと(2)殺菌したい面に紫外線が十分当たること です。一方、(3)芽胞を形成する細菌に対しては十分な照射時間を要すること でした。
従って、この前提条件を満たした使い方をする必要があります。

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